とある、コンピュータメーカで仕事をしていた時に何度も経験した
ことでもあり、今後もそういう人はいるだろうと言うことで、
とりあえず殴り書き。

デスマーチの最中に、精神論を説くバカ」

俗に言うデスマーチのプロジェクトというものは、ソフトウエア業界の
どこにでも存在する。
なぜ、そうなるのか?は別の機会に記述するとして、今回は、このテーマ
で思っていることをつらつらと書いてみる。

デスマーチとは、
 仕事の開始が8時半で、終了するのが深夜を越えているプロジェクトが
 3ヶ月を超えるようなら立派なデスマーチプロジェクトだ。
 もちろん、土日の休日無しが続いている。
 まさに、死人が出る一歩手前の状態(プレッシャーに負けて壊れる人は
 大勢いるが、自殺者は出ていないレベル)
 
・精神論を説くバカ
 上記のような時間で作業を続けていくと、夕食を取り帰宅する時間を
 考えると、寝るのは深夜2時を超えている、朝は通勤時間を考えると
 7時におきることになる、睡眠時間が十分確保できて5時間程度
 日々、進捗を迫られるストレスを抱えながらなので、通常は安眠など
 できるわけが無い。そのような状況で仕事を続けていると、本人自身
 気力があるつもりでも、脳の活動は著しく低下していく。
 しかし、そのような状況下でもまじめな日本人はがんばって働くので
 ある。
 このような状態で、一番顕著に状況に現れるのは、集中力の低下で
 普段であれば絶対しないであろうミスをする。
 プログラム中に';'1文字をパンチミスしたり、">="のところを">"
になど。
 同然、その影響は試験工程に発見され問題をさらに複雑化する。
 このような状況で、一番最悪な対応が
 「気力で乗り切れ!」、「おまえら、たるんでる!」
 と叫び、更なる作業を現場に追加することだ。
 通常であれば考えられない労働をしながら、何とか改善して
 いこうと努力しているのは、現場の人間自身だ。そこで
 更なる課題を追加して、本来するべき問題の修正する時間を
 減らす作業を増やすことは、現場を更なる修羅場に向かわせる
 バカな行為に他ならない。
 問題を早く解決したいのなら、まずは低下している現場のモチベ
 ーションを呼び戻すため、うまくスケジュールを調整して交代で
 1日でも2日でもいいから現場の担当者を休ませてあげるように
 することだ、このアプローチには最低でも3つの効能がある。

1つは、休ませることにより現場担当者の脳を休ませることだ、
 休みをもらえた人は、日常生活を取り戻すことより、リフレッシュ
 し、新たな気持ちで取り組める。
2つ目は、休暇のスケジュールを組むことにより、現場担当者の
 集中力が1時的だが復活することだ。休みを取るためにノルマの
 消化や、休んでいるときに作業の引継ぎなどで、書き留めてい
 ない、重要な作業内容を書き留める時間を作ることになる。
3つ目は、現場の団結力の向上が期待できることだ、
 業務は火の車なので、全員を同時にやすませることは不可能
 だが、1名の作業を残り人員でフォローすることは1日、2日
 程度であれば十分可能だ、ここで、他のメンバーを頼ること。
 また、自分の休暇が終わってからも他のメンバーの作業を補助
 することになり、助け合っているという雰囲気を現場に形成
 できる。
 また、このような現場への対応は、現場監督のへの信頼を回復する
 効果もあわせもつ。
 お客も会社もプロジェクトから死人を出したいワケではないので
 どんなに忙しくても、お客様へのフォローは可能だ。

デスマーチで、もっとも重要な対応は、今あるリソースを使って
いかに効率よく問題や課題を解決していくか?
が勝負である。精神論で解決するなら3ヶ月も過酷な労働はしない
精神論で解決しないから3ヶ月以上もがんばっているのである。

現場のモチベーションの低下を防止すること、
それと、いかにして効率よく、現場の人員を活用していくことが
もっとも重要。